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HPを更新するほどじゃないけど呟きたいことを書き連ねる予定。
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 ソロモンの提供してくれる空間は非常に快適だった。邪魔のない、静音のみが響く空間。琥魄が気をつけていればいつまでもいつまでも静寂だけがある。
 琥魄の家も、いつもこのような感じだった。全てが静かでけれど冷たくはない居心地のいい空間。
 最初、琥魄は手近にあった本を読もうとしたが、どれも見知らぬ言語で書かれていて不可能だった。(余談だが琥魄は日本語しか出来ない。英語は壊滅的な一方古文はほぼ満点だったりする)
 だから琥魄はこの静寂に聞き入っていた。これも空白の美、というのだろうか。心が洗われるような感じがして非常にいい。
 放っておけば琥魄の腹が空くまで二人はそうしていただろう。そこへ
「ばーん!」
「ひぅっ!?」
 元気よく明るい茶髪の少女が飛び込んできた。驚きうろたえ、琥魄はソロモンにしがみついた。
「……おい」
「あ、す、すみません、その、ちょっとビックリして……!」
「己に言ったのではない。アカネ、ここでは静かにしろと言っただろう」
「別にいーじゃん☆」
「良くないわ」
 ……どうやら少女はソロモンの知り合いらしい。
「あ、あの、ソロモン、さん。お知り合い、なんですか……?」
 ネックレスのおかげでいつもよりも冷静になるのが早かった。とりあえず湧き出た疑問を問う。ソロモンははぁーとあからさまにため息をついた。
「ああ、知り合いだ」
「初めましてー、金月 茜って言います。アカネって呼んでね☆」
「あ、はい。私は、久根川 琥魄と言います」
 名乗られて反射的に名乗り返した。しかしアカネは「んー?」と首をかしげる。
「こはくちゃん?」
「はい」
「……本当に?」
 問いかけてくるアカネの目はどこまでも空虚で。空々しいまでに寒々しい。
「そう、です、けど」
 それでも何とか、そう言うことが出来た。ソロモンがくれたネックレスのおかげもあるし、アカネを見ても何も見えないからそれに安心した、というのもある。
「うん、そうだよね、変なこと聞いちゃってごめん」
 問いかけてきた当の本人はにぱーっと笑うだけで質問の意図を教えてくれなかった。
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